伝記「大隈重信」上巻・下巻(伊藤之雄著 中公新書) の勧め

伝記「大隈重信」上巻・下巻(伊藤之雄著 中公新書) の勧め

芳川順一(S38卒)

 大隈重信が一般に知られていることは、佐賀県の生まれで、爆弾で片足を失い、早稲田大学を設立し、総理大臣を歴任したくらいかと思います。私は、掲題の大隈公の伝記を読んで早稲田大学の校友・学生にぜひこの本を読むことを薦めたいと思った次第です。以下に感想文を掲載します。
また上巻・下巻の抜粋文を作成しました。最下段にリンクを張っています。合わせてお読みいただければ幸いです。

(感想)

「大隈重信」上巻・下巻は2019年7月19日に発売されました。私は偶然、書店で手に取り「はしがき」を走り読みしたところ、大変興味が湧いてきて購入し読みはじめました。

著者は、伊藤之雄(ゆきお) 京都大学名誉教授です。早稲田大学とは関係ない方と思いますが大隈公を公平に記述され、資料をもとに大隈公の生き様を生き生きと書かれています。上・下巻あり上巻は500頁余の長編ですが、読みやすく、エピソードが満載で楽しく読み進みました。

冒頭で著者は「大隈重信は有名なわりには、伊藤博文や原 敬らと異なり具体的に何をしたかよくわからない」と述べています。私も、大隈重信についてほとんど知りませんでした。この機会に読んでみようと手にしました。上巻は507頁と長編でしたが約1カ月かけて読み終わりました。(上巻で挫折するかもしれないと思い下巻は買わなかったのですが) 早速下巻(360頁)を購入し読み始めたところ、明治の終わりから大正にかけての日本の隆盛と政権の裏側、大隈重信公の活躍などが生き生きと描かれています。あっという間に読み終わってしまいました。

上下巻を通して、文章は読みやすく、内容は大隈重信侯の偉業と明治維新・明治・大正時代の政権と歴史の裏側をとても詳しく知ることが出来ました。明治維新から明治・大正時代にかけて、大隈重信公は、岩倉具視、三条実美、木戸孝允、大久保利光、西郷隆盛、勝海舟、板垣退助、伊藤博文、松方正義、山形有朋、山本権兵衛、前島密、井上馨、西園寺公望、成瀬仁蔵(日本女子大学設立者)、阿部磯雄など錚々たる著名人との関わりと確執、そして、大隈重信公と明治天皇と大正天皇の関わりなどをとおして、大隈重信の波乱に満ちた人生を興味津々で読み進んだ次第です。
本の抜粋を記載しましたので、下をクリックしてご覧下さい。

大隈重信 上巻 抜粋

大隈重信 下巻 抜粋