今春卒業を迎える皆さんへ

今春卒業を迎える皆さんへ

卒業を迎えられたことに対し心よりお祝い申し上げるとともに、困難な時代に嵐の中の船出となることに稲門音楽連盟一同から応援のエールを贈りたいと思います。
新型コロナウイルス感染症蔓延の中で最終学年を迎えた皆さんの苦労は並大抵のものではなかったことと感じています。思うような活動ができず、不完全燃焼のまま卒業を迎えてしまったという気持ちかも知れません。昔を振り返ってみてもOBOG団体の中にこれ以上の試練に遭遇したものはなかったであろうと思いますが、60年代70年代には学園紛争の中で卒業式も行えなかった学年がありました。更に遡れば、卒業そのものが繰り上げられて戦地に送られた時代もあったわけで、戦時はともかく平和の時代下では最大の試練に遭遇している、といっても過言ではないと思います。
しかし、どのような試練に遭ってもそれを乗り越えてきたのが人類の歴史でもあります。「神は乗り越えられない試練は与えない」ともいいます。この試練の体験は必ずや皆さんのアイデンティティーとして、社会生活の中でプラスになることと信じます。
かつて文学部を創立された坪内逍遙先生は「心のふるさとを選べ」という文章の中で、高等教育機関での経験が社会において最も重要なその人の基盤となるとして、高校大学をどこにするかは重要な選択だと述べました。皆さんは早稲田大学を選び、そしてその中の音楽団体で学生時代を体験され、それを「心のふるさと」として卒業していくことになります。この「心のふるさと」は恐らく世界でも有数の卒業生をもつ大きな、心強いふるさとです。長い人生の過程で数多くの先輩の存在から必ずや力を貰うときがあると思います。また、同じ大学、同じサークルで過ごした仲間は、利害を超えて一生付き合っていける貴重な存在であることを知るでしょう。社会生活において利害を超えた付き合いを持ち続けていることは、生きていく上での大きな力になります。
稲門音楽連盟はホームカミングデーに来校される校友の皆さんに楽しんでいただくために、稲門音楽祭を開催してきた歴史ある早稲田の音楽団体のOBOG組織の集まりです。現役時代にはあまり付き合いのなかった団体のメンバーであっても、早稲田の音楽を通じて新たな付き合いを深めています。卒業後の皆さんは、これから長い長いOBOGとしての時代を過ごしていくことになりますが、稲門音楽連盟は皆さんの参加を心からお待ちしています。そこにはきっと現役時代を超える新たな人間関係が待っています。
皆さんをお迎えできる日が来ることを信じ、そして楽しみにしています。

2021年2月吉日

                         稲門音楽連盟

早稲田大学応援部稲吹会
早稲田大学オルケスタ・デ・タンゴ・ワセダOB・OG会
早稲田大学OB合唱団
早稲田大学ギタークラブ稲門会
早稲田大学グリークラブOB会
早稲田大学交響楽団OB・OG会
早混稲門会
早稲田大学ナレオ稲門会
ニューオルリンズジャズクラブ稲門会
早稲田大学ハイソサエティ・オーケストラOB/OG会
ハーモニカ・ソサイアティ稲門会
早稲田大学マンドリン楽部稲友会
早稲田大学モダンジャズ研究会OB会稲門会
(五十音順)