岐阜⇔マンクラ: コントラバスを抱えて新幹線通いの旅

岐阜⇔マンクラ: コントラバスを抱えて新幹線通いの旅

伊藤隆(平成5年卒、コントラバス) 

 今年の夏は史上稀にみる暑さと台風の記憶で振り返ることになりそうです。皆さまお元気でお過ごしでしょうか。平成5年卒コントラバスの伊藤です。「平成初めての入部なんだね」と卒業生に驚かれた私が、平成最後の夏にこのような形で稲友会ホームページに寄稿できることをとても幸せに感じています。

 この会員寄稿広場への寄稿が(お二人の大先輩に続いて)私に回って来たのは『新装開店したホームページに寄稿しませんか。いつ見ても楽器持参で集まりに来ているから旅の想い出みたいなのがあるでしょう?』という天の声があったからです。
「いつ見ても」は言い過ぎでしょうとは口に出せず、そして残念ながらあながち間違ってもいないのでお受けすることにしました。

 とはいえ、自分にとって「旅」とは「楽器を連れた演奏会(とその練習)への鉄道旅一色」です。実はこれは、マンクラ卒部後に本格化します。
当時のコントラバスパートは「一学年に一人」が基本でした。指揮者になったり留学したりで、演奏会でコントラバス奏者が足りない年回りがあります。

 コントラバス奏者が居なくてクラブが困る→穴埋めのお誘いがある→ほいほいと旅に出る

旅程は簡単です。最寄りの新幹線駅→東京→早稲田。帰りはその逆。新幹線駅→東京→浅草。帰りは逆。新幹線駅→東京→練馬/青砥/中野/川口/大井町/武蔵野。帰りは…以下同文。

あれ、これは旅コラムになる予定だったはず…?

 振り返ってみると、この旅は卒業後二十年以上、いまだに続いています。
自分でも予想しないほど長く続いて、私に濃密な時間を与えて現在に至ります。こんな感じなので残念ながらSNSに映える写真はご用意できません。当時現役の方の大切な時間を少しだけ共有できた記憶は、私の中で彩りを失っておりません。
今の学生の方が見つめるものは昔とは違うかもしれませんが、目指す先に生まれるであろう素敵な演奏を楽しみにして旅にでます。

その時はもちろん卒業生の皆さまとご一緒したいものです。
それまでどうぞお元気でお過ごし下さいませ。

2018年8月