沿革

1.稲友会の誕生
(1) 稲友会前史

 昭和14年(1939年)、平山英三郎OB(昭和10年卒)が戦地にいるOBのために「稲友通信」を送るための名簿を作成したのが、マンドリン楽部のOB名簿の嚆矢となった。その後、昭和15年(1940年)にOBの演奏団体として「稲友マンドリンクラブ(TMC)」が発足、別掲にあるように戦後まで継続した。昭和43年(1968年)、WMG第100回定期演奏会の時に、記念誌を発刊しようという動きがあり、OB諸氏から多くの原稿を書いていただいた。
 しかしながら、その後TMCが一時活動を停止したことにより、この発刊も遅れていた。昭和46年(1971年)頃から辻田亮二OB(昭和49年卒)を中心に、発刊作業を再開、それが縁でWMG現役とOB諸氏の交流が復活した。
 また、昭和50年代(1975年~)部員の一時的減少により、マンドリン楽部現役の会計が安定せず、当時の木村郁雄幹事長(昭和54年卒)及びその二代下の井上立雄幹事長(昭和56年卒)が中心となり、当時の赤城淳顧問にも相談した上、昭和52年(1977年)秋から「マンクラ基金」の設立を発案、OB諸氏に資金的援助をお願いした。これを機会として「演奏団体であるTMCとは異なる「現役とOBが恒久的に交流できるOB会」を創設しよう」という機運が高まり、創立準備委員会が発足した。
同時にWMG現役にOBマネージャー、OB会計という役職が新設され、諸隈良治OB(昭和55年卒)が初代OBマネージャーに就任した。昭和53年11月20日にはOB会報の「予告号」が発刊されている。

(2) 稲友会の発足

昭和54年(1979年)5月26日には、部報の創刊号が発刊(第2号より『稲友』に誌名変更)、昭和54年(1979年)7月暫定的に「稲友会」発足、10月7日にOB・現役合同幹事会が開かれ正式に発足が決議、11月11日に新宿のスタッセビル9階のエレガンスホールにて、第一回OB総会が開かれ、会の名称、会則が承認され、マンドリン楽部のOB会として正式に「稲友会」が発足した。同時に、初代会長に平山英三郎OB(昭和10年卒)、事務局幹事長に片倉氏、理事の他、幹事5名が選出された。発足当時の幹事を別掲する。
発足間もない昭和56年(1981年)5月2日(土)には、お茶の水の日仏会館で、「オール早稲田ミニコンサート」が開催され現役・OBOGの各団体が参加した。

2.稲友会の発展

(1)  WMG現役との交流の深化

 発足から4年後の昭和58年(1983年)、早稲田大学マンドリン楽部70周年を記念し、その年の12月4日(日)に日本青年館大ホールで行われた第131回定期演奏会に「70周年記念ステージ」として多くのOBOGが参加してヴェルキの序曲二長調を赤城淳先生の指揮で演奏した。OBOGが組織的に現役の定期演奏会に参加したのは、昭和43年(1968年)6月28日(日、於:新宿厚生年金会館大ホール)の第100回記念定期演奏会以来である。
 以降、5年ごとに140回定期演奏会(創部75周年)、150回定期演奏会(創部80周年)とOBOGが現役の定期演奏会に参加するのが慣例となった。特に平成5年(1993年)の150回定期演奏会で、現役とOBOGの交流が深まり、その関係を維持する目的で同年11月23日(祝)から、それまで学生だけで行われていた部内演奏会にOBOGが参加する形式の合同演奏会とし「オータムコンサート」と称し今日まで継続している。
 
(2) 未来を見据え、組織の近代化

 平成20年(2008年)の第180回記念定期演奏会(創部95周年)の頃から、それまで一部の幹事が属人的に運営していた稲友会を近代的なシステマテック組織運営に切り替えようという機運が高まった。それまで稲友会の発展に陰に陽に大きく貢献していただいた赤城淳先生が平成19年(2007年)に5月5日にご逝去されたのも、大きな転機となった。
 平成25年(2013年)には、創部100周年、第190回定期演奏会が上野文化会館で盛大に行われた。その準備段階から、稲友会幹事も分業化が進み、ルールに基づきシステム化した運営に完全に移行した。また、会則、理事体制も見直されて、OB会報である『稲友』も刷新され、稲友会会員数は約1千名となっている。

3.資料

歴代稲友会会長

初代 平山英三郎(昭和10年卒) 昭和54年(1979年)11月~ 平成7年(1995年)5月
二代 川島新一 (昭和17年卒) 平成7年(1995年)5月 ~ 平成15年(2003年)11月
三代 石黒不二夫(昭和32年卒) 平成15年(2003年)11月~ 平成26年(2014年)4月
四代 芳川順一 (昭和38年卒) 平成26年(2014年)4月 ~  平成28年(2016年)4月
五代 川名清五 (昭和46年卒) 平成28年(2016年)4月 ~  現任

歴代副会長 

初代 川崎貞利(昭和9年卒) 昭和54年(1979年)11月 ~ 昭和55年(1980年)5月ご逝去
二代 川島新一(昭和17年卒) 昭和63年(1988年)5月 ~ 平成7年(1995年)5月
三代 石黒不二夫(昭和32年卒) 平成7年(1995年)5月 ~ 平成15年(2003年)11月
四代 芳川順一(昭和38年卒) 平成21年(2009年)10月 ~ 平成26年(2014年)4月
五代 川名清五(昭和46年卒) 平成26年(2014年)4月 ~ 平成28年(2016年)4月
五代 大橋忠弘(昭和47年卒) 平成26年(2014年)4月 ~ 現任
六代 安藤真佐男(昭和50年卒) 平成28年(2016年)4月 ~ 現任

(資料)発足時の会長・理事・幹事

 2018年2月 太原正裕(記)